AI ツールガイド · 体系的なリファレンス
AI ツールアクセス完全ガイド
すでにツールを使い始めているものの、どこかの段階でつまずいている読者に向けた内容です。IP 判定と地域判定から始まり、登録・ログイン、Web 版の長接続、API 呼び出し、コマンドラインとエディタのプラグイン、CI 環境、さらにアカウント停止やレート制限の原因と対処の順序まで——問題が起きる順に並べているので、通して読むことも、辞書のように引くこともできます。
- 120+ か国 / 190+ 路線
- 台数無制限
- 14 日間返金保証
- メールアドレス不要
AI サービスはなぜネットワーク環境に敏感なのか
多くのサイトの判定は粗いものです。接続が確立できて内容が返れば通過とみなされます。AI サービスは違います。登録、ログイン、そして会話リクエストのたびに判定を行い、しかも判断材料は一つではありません。この層を理解しておけば、あとで出てくる「回線を変えれば直った」という現象がすべて説明できるようになります。
出口 IP の所在地と種類
AI サービスはリクエストを受け取ると、まずそのリクエストがどの IP から出ているかを見ます。所在地、運営事業者やデータセンター、そしてその IP がデータセンター向けか住宅向けか、という点です。データセンター IP そのものは問題ではありません。正常な企業の出口も多くがデータセンター IP です。問題なのは、その IP が最近集中して使われていないか、異常な呼び出し履歴がないかという点です。同じ IP 帯で短期間に大量の登録や高頻度のリクエストが発生すると、IP 帯全体が低評価になり、ページは開けるのにログイン API がブロックされたり、認証コードが繰り返し要求されたりします。
これが「トップページが開ける」ことと「正常に使える」ことが別物である理由です。トップページの多くは静的リソースで、判定は最も緩くなっています。本当の判定はログイン API と会話 API で行われます。トップページが開くかどうかを回線の良し悪しの基準にするのは、ほぼ判定していないのと同じです。
地域判定は IP だけでは決まらない
IP 以外にも、サービスはブラウザのタイムゾーン、UI の言語、アカウントの登録地と過去のログイン地を参照します。IP は米国を示しているのに、システムのタイムゾーンは UTC+8、ブラウザの言語は中国語——こうしたシグナルが重なると、判定側は現在の環境がアカウントの常用環境と一致していないと判断しがちです。すぐにアカウントが制限されるとは限りませんが、二段階認証が求められる確率は明らかに上がります。タイムゾーンと言語を出口の地域に合わせるのは、最もコストの低い一手です。
長接続とストリーミング出力が回線に求めるもの
対話型ツールの返答はストリーミングで出力されます。1 回の回答の間、クライアントとサーバーの接続は切れずに保たれ、内容が少しずつ送られてきます。この処理は数十秒続くこともあります。この接続が最も苦手とするのは、遅延の大きさではなく、揺らぎとパケットロスです。遅延が安定していれば絶対値が高めでも快適に使えますが、遅延が低くても時々パケットが落ちる回線では、回答が途中で止まって見えます。
つまり回線が適しているかは、3 つの使い方に分けて見る必要があります。Web の対話型は安定性と出口の品質、アップロード・ダウンロードは帯域、API 呼び出しは遅延と出口の固定度です。同じ基準で 3 つを測ろうとすると、どれか一つは必ず窮屈に感じます。
一般的なプロキシはどこで破綻しやすいか
- 出口のローテーション:接続のたびに出口 IP が変わり、ログイン地が地図上を飛び回って、アカウント環境が常に変化し続けます。
- 長接続の回収:経路上の中間機器にはアイドル接続のタイムアウトがあり、会話が終わる前に接続が切れます。
- UDP 対応が不完全:一部のツールは既定で UDP ベースの HTTP/3 を使うため、回線が対応していないとページが回り続けます。
- DNS 解決がローカル経由:ドメインが近くても到達できないアドレスに解決され、接続自体が確立できません。
トラブル対処はまず層を分けます。ネットワーク層(接続できるか)、判定層(この出口でログインが許可されるか)、セッション層(接続を維持できるか)です。3 層は症状が似ていても解決策はまったく違います。まずどこで詰まっているかを特定してから、回線を変えましょう。
アカウント登録とログイン段階の注意点
登録とログインは、判定が最も集中する 2 つの瞬間です。この 2 段階を問題なく通れば、日常利用の摩擦はずっと小さくなります。逆にここでつまずくと、その後どれだけ回線を変えても窮屈に感じます。この段階を独立して取り上げるのは、回線との関係が多くの人の想像よりずっと直接的だからです。
登録前に出口を固定する
登録の前に回線を 1 本決めて、そのまま使い続けることをおすすめします。登録しながら地域を切り替えるのは避けてください。登録時の出口 IP はアカウントの最初の環境フィンガープリントになり、以降のログインのたびに照合されます。初回ログインでいきなり大陸をまたぐのは、認証を誘発しやすい行為の一つです。
本サービスの登録に必要なのはユーザー名とパスワードだけで、メールアドレスは不要です。入力自体はすぐ終わります。本当に注意すべきなのは、登録時に使うネットワーク環境と、その後数日間それを安定して保てるかどうかです。
タイムゾーンと言語を揃える
ある地域の回線を使うときは、システムのタイムゾーンをその地域で一般的なものに合わせ、ブラウザの言語もそれに合わせると、認証が求められる確率を下げられます。必須の作業ではありませんが、やっておくと「ログインのたびに認証を求められる」状況がかなり減ります。逆に IP が東京、タイムゾーンが UTC+8、言語が中国語では、3 つのシグナルが矛盾し、判定側はもう一度確認しようとします。
ログインできない 3 つのケースは分けて考える
「ログインできない」には少なくとも 3 つの異なる状況があり、対処法はまったく違います。
- ページ自体が開かない:ネットワーク層の問題です。別の回線に変えるか、回線タイプを変えます(直結→中継、中継→専用線)。
- ページは開くが、ログインを押すとエラーになる、または認証を繰り返し求められる:判定層の問題です。多くの場合、この出口の評価が下がっています。より清潔な出口の回線に変え、ログアウトしてから再ログインします。
- ログインは成功するが、数分で切れる:セッション層の問題です。回線が頻繁に揺らいでいないか確認し、ブラウザで「終了時にデータを消去する」類の設定が有効になっていないかも確認します。
1 つのアカウントは 1〜2 地域に収める
同じアカウントが今日は日本から、明日はドイツからログインすると、判定側からは「複数人での共用」と区別がつきません。日常利用では 1〜2 の地域に固定することをおすすめします。どうしても地域を変える必要があるときは、先にログアウトし、回線を変えてから再ログインしてください。セッションの途中で切り替えないようにしましょう。
本サービスは台数無制限で、5 台まで同時接続できます。複数端末を同時に使うときは、すべての端末を同じ地域の回線にまとめるほうが安全です。端末ごとに別の国につなぐと、同じアカウントが数分のうちに複数のログイン地を持つことになります。
複数のアカウントは互いに分ける
複数のアカウントを同時に使う必要がある場合、同じ出口を共有させないでください。同じ IP からログインしたアカウントは関連付けられやすく、1 つが制限に引っかかると他もまとめて処理される可能性があります。アカウントごとに比較的固定した出口を割り当てるのは、コストの低い隔離策です。
Web 版の日常利用:セッション、ストリーミング出力と再接続
Web 版は多くの人が最もよく使う形態であり、問題の出方も最も「不思議」な場所です。ページは開くし入力欄も打てるのに、回答が途中で止まる。1 回の会話を分解して見ると、問題はずっと具体的になります。
1 回の会話はどの段階を通るか
質問を入力すると、ブラウザはまずセッション資格情報を付けて会話 API を呼びます。サーバー側の認証が通るとストリーミングで内容を返し始め、フロントエンドは受け取りながら描画します。どこか 1 段階でも問題が起きると、ユーザーには「固まった」としか見えませんが、原因はまったく違います。認証失敗なら即座にエラー、接続が確立できないなら回り続け、途中で切れると内容が文の途中で止まります。
3 つの中断の見え方と原因
- ずっと回っていて最初の文字が出ない:接続が確立できていません。よくある原因は回線が通っていない、DNS 解決の異常、またはこの出口が対象サービスに拒否されていることです。
- 出力が途中で止まる:転送中に接続が切れています。回線の揺らぎや、経路上の中間機器がアイドル接続をタイムアウトで回収した場合によく起きます。
- 回答は完結するが、次の送信が失敗する:セッション資格情報の期限切れ、または消去です。ページを再読み込みしてセッションを張り直せば済み、回線を変える必要はありません。
長時間放置したあとは再読み込み
会話ページを十数分そのままにしておくと、サーバー側がこの接続を回収します。これは正常な動作で、回線障害ではありません。戻って続きを使う前に、まずページを再読み込みしてセッションを張り直すほうが、古いページでそのまま送信するより手間がかかりません。後者は「メッセージは送ったのに反応が返ってこない」という形になりがちです。
ブラウザ側のいくつかのスイッチ
- タブの省電力と休止:バックグラウンドのタブが凍結されるとストリーミング接続が保留され、戻ったときに内容が不完全なことがあります。
- データ節約・圧縮プロキシ:中間層が 1 つ増えるため長接続が切れやすくなります。切り分けのときはまずオフにします。
- HTTP/3 と回線の相性:一部のツールは既定で UDP ベースの HTTP/3 を使います。回線の UDP 対応が不完全だと、読み込みが遅い、または回り続ける症状が出ます。クライアント側で HTTP/3 を無効にして TCP に切り替えて試してください。
- 広告ブロック系の拡張機能:一部のルールが会話 API のストリーミングリクエストに誤って作用することがあります。切り分けの際は一時的に無効にしてください。
複数タブと同時実行
会話ページを同時にいくつも開くことは、複数の長接続を同時に維持することと同じです。トラフィックの少ないプランでは、これらの接続が帯域を奪い合い、どのページも遅くなります。並行して処理したい場合は、時間をずらすか、より流量に余裕のあるプランに変えることをおすすめします。月額プランの 3 段階はそれぞれ ¥9.9/月で 60GB、¥18/月で 250GB、¥28/月で 500GB で、流量は開通日ごとに毎月リセットされます。自分の同時利用の習慣から見積もってみてください。
本サービスは全回線で軍事級の暗号化通信を使用しています。暗号化層が解決するのは経路の安全性であり、上記の接続挙動を変えるものではありません。接続が安定するかどうかは、暗号強度ではなく回線の揺らぎとパケットロスで決まります。
API 呼び出しと Web 版の違い
同じアカウントで、Web 版は正常なのに API はエラーになる、というのはよくある組み合わせです。理由は、この 2 つの使い方がサーバー側から見るとほとんど別のクライアントだからです。認証方式が違い、リクエストの特徴が違い、レート制限の基準も違います。
認証方式が違う
Web 版はログイン後に取得したセッション資格情報をブラウザの cookie に保存し、ユーザーは意識する必要がありません。API はキーを使い、リクエストヘッダーに載せて呼び出し側が自分で管理します。キーが漏れると、他人がそれを使ってアカウントの枠を消費でき、しかも判定の記録はアカウント側に残ります。そのためキーはサーバー側の環境変数かシークレット管理にのみ置き、フロントエンドのコードに書いたり、リポジトリにコミットしたりしないでください。
本サービスの登録と利用にメールアドレスは関わりませんが、API キーの管理責任は利用者側にあります。この点は回線とは無関係ですが、回線より事故につながりやすい項目です。
リクエストの特徴が違う
Web 版は少数の長接続で、1 回の接続時間が長い。API は大量の短接続で、リクエスト頻度が高く、1 回あたりのデータ量が小さい。つまり 2 つの使い方が回線に求めるものはほぼ正反対です。Web 版は揺らぎが苦手で、API は遅延と出口の変化が苦手です。動画視聴に向いた回線で API を回しても、良い結果が得られるとは限りません。
同時実行とレート制限
AI サービスは通常 API にレート制限を設けており、1 分あたりのリクエスト数や処理するテキスト量で計算されます。超えると 429(リクエスト過多)が返ります。複数の端末やプロセスが同じ出口を共有していると、制限は積み上がります。各呼び出し元は自分が少ししか使っていないつもりでも、合計すると超えてしまいます。同時実行を抑え、バッチ処理の時間をずらすほうが、回線を変えるより効果的なことが多いです。
出口の安定は API でこそ重要
多くのサービスは API 呼び出しの送信元 IP と、アカウントの常用ログイン地を照合します。Web 版でたまに地域が変わる程度なら影響は限定的ですが、API が毎日違う IP 帯からリクエストを送ると異常と判定されやすく、断続的な 403 や再認証の要求という形で現れます。API 呼び出し用に出口回線を 1 本固定するのが、この種の問題の標準的な解決策です。
最小限の呼び出し例
以下は本サービス経由でリクエストを送る最小限の例です。アドレス、キー、ポートはすべてプレースホルダーなので、自分の値に置き換えてください。この例には実際のサブスクリプション URL やキーは一切含まれていません。
# 現在のターミナルのすべてのリクエストを、クライアントが提供するローカルプロキシポート経由にする
export HTTPS_PROXY="http://127.0.0.1:7890"
export HTTP_PROXY="http://127.0.0.1:7890"
# ローカルと社内ネットワークのアドレスは直接接続し、プロキシを通さない
export NO_PROXY="localhost,127.0.0.1,.internal"
curl -sS "https://example.com/v1/chat/completions" \
-H "Authorization: Bearer sk-xxxx" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"model":"your-model","messages":[{"role":"user","content":"ping"}]}'
ポートはクライアントの画面に表示される実際の値に従ってください。既定のポートはクライアントごとに異なります。例に登場するドメインとキーはすべてプレースホルダーで、そのまま使うことはできません。
開発者向け:コマンドライン、IDE プラグインと CI
開発シーンの厄介な点は、同じツールがブラウザでは使えてもターミナルでは使えないことがあり、ターミナルで設定できてもエディタのプラグインは直結のままだったりすることです。それぞれが独立したネットワークスタックとプロキシ設定を持ち、どれも自動では他を引き継がないからです。
コマンドライン:まずどのプロキシ方式に対応しているかを見る
ターミナルプログラムのプロキシ対応は大きく 3 段階に分かれます。環境変数(HTTP_PROXY、HTTPS_PROXY、NO_PROXY)を認識するもの、自分の設定ファイルしか見ないもの(例:git の http.proxy)、まったくプロキシを認識しないものです。「環境変数を設定したのに効かない」ときは、まずそのプログラムがどの段階かを確認し、環境変数を変えるのか設定ファイルを変えるのかを決めます。環境変数の大文字・小文字にも注意してください。大文字しか認識しないプログラムもあれば、どちらも認識するものもあります。
プロキシすべき通信だけをプロキシする
社内アドレス、ローカルアドレス、プライベートソースのドメインを NO_PROXY の許可リストに入れておくと、原因不明のタイムアウトを大量に減らせます。よく入れるのは localhost、127.0.0.1、社内ドメインのサフィックスです。逆に、あるドメインがローカル DNS で解決されるがアクセスにはプロキシを通す必要がある場合は、グローバルモードで拾ってもらうのを期待せず、プロキシルールに明示的に追加してください。
IDE プラグインとエディタ
コード補完系のプラグインやエディタ内蔵の AI アシスタントは、通常は独立したプロセスからリクエストを送るため、システムのプロキシ設定に従いません。エディタ自身の設定でプロキシを個別に指定するか、クライアントをグローバルモードにしてすべての通信を引き受ける必要があります。見分け方は簡単です。ブラウザでは正常なのにエディタでは回り続けるなら、ほぼプラグインがプロキシを通っていません。
エディタでターミナルパネルも開いている場合、そのターミナルが引き継ぐのはエディタの環境変数であり、システムのターミナルとは一致しないことがあります。システムのターミナルで検証済みのプロキシ設定が、エディタのターミナルでは効かないことがあります。
CI とコンテナ
- クラウド CI:サービス事業者自身のネットワーク上で動くため、通常は追加のプロキシは不要です。特定のリソースへアクセスする必要がある場合は、プラットフォームのドキュメントに従って出口を設定します。
- セルフホストの runner:プロキシを明示的に設定し、プロキシアドレスは資格情報として管理する必要があります。パイプラインのファイルに直接書かないでください。
- コンテナ:Docker コンテナは既定でホストのプロキシ環境変数を引き継がないため、ビルド時または実行時に明示的に渡す必要があります。
- ログ:パイプラインにリクエストヘッダー全体を出力させないでください。キーがビルドログに書き込まれるのを防ぎます。
コンテナ内の設定スニペット
# 実行時にホストのプロキシをコンテナへ渡す(アドレスは本機で実際に待ち受けている値に合わせる)
docker run --rm \
-e HTTPS_PROXY="http://host.docker.internal:7890" \
-e NO_PROXY="localhost,127.0.0.1" \
your-image
Linux では host.docker.internal に追加のマッピングが必要です。あるいはホストの Docker ブリッジ上のアドレスに変更してください。例のポートはプレースホルダーで、クライアントが実際に待ち受けている値に従ってください。
設定を 1 か所にまとめる
コマンドライン、エディタ、コンテナの 3 か所で別々にプロキシを設定すると、「1 か所を変えたのに残り 2 か所は古いまま」ということが最も起きやすくなります。プロキシアドレスは 3 者すべてが読める 1 つの設定に書くことをおすすめします。たとえば shell の起動スクリプトで変数を定義し、エディタとコンテナが同じ値を参照するようにすれば、回線を変えるときは 1 か所だけ直せば済み、「どの層に古い設定が残っているのか」を探す手間が減ります。
アカウント停止とレート制限のよくある原因と回避策
「アカウント停止」と「レート制限」はよく混同されますが、原因は違います。レート制限は頻度の問題で、通常は自動的に解除されます。アカウント停止や一時制限は判定の問題で、異議申し立てか待機が必要です。まずどちらなのかを切り分けてから行動を決めれば、無駄な回線変更の試行をかなり省けます。
| 症状 | よくある原因 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 登録時に認証を繰り返し求められる | 出口 IP が最近集中して使われた | より清潔な出口の回線に変えて再試行する |
| ログイン後に二段階認証を求められる | ログイン地が頻繁に変わる | 1〜2 の地域に固定し、地域を変える前にログアウトする |
| API が 429 を返す | レート制限に達している | 同時実行を減らし、バッチ処理の時間をずらす |
| 回答が途中で切れる | 長接続の揺らぎ、またはパケットロス | 専用線タイプの回線に変える、または HTTP/3 を無効にして TCP に切り替える |
| アカウントが一時的に制限される | 複数のアカウントが同じ出口を共有している | アカウントごとに比較的固定した出口を割り当てる |
| 特定のツールだけつながらない | そのツールが出口地域を独自に判定している | そのツールが対応している地域の回線に変える |
レート制限は 3 か所から来る可能性がある
レート制限は 3 か所から来る可能性があります。AI サービス自体のアカウント単位の制限、出口 IP の共有制限、そして本サービスのプランの流量枠です。前の 2 つは「リクエストが拒否される」形で、3 つ目は「流量を使い切った」形で現れます。見分け方:同じ出口で別のツールを試して同じエラーが出るなら、問題は出口側の可能性が高いです。別の出口で同じアカウントを試して正常に戻るなら、問題は出口 IP の評価にあります。
出口の評価は積み上げられる
同じ出口を長く使うほど、行動が安定しているほど、判定側の記録は正常なユーザーに近づきます。頻繁に回線を変えると、かえってアカウントの環境が常に変化し続けます。だからこそ、1〜2 本の回線を固定して長く使うほうが、「速いものを使う」より安定しがちです。後者は毎回、判定側に新しい比較サンプルを渡していることになります。
問題が起きたあとの対処順序
-
まず層を分ける
ネットワーク層(つながらない)、判定層(つながるが拒否される)、セッション層(つながるが中断する)のどれかを確認します。
-
ネットワーク層のアクション
回線タイプを変えます。直結→中継、中継→専用線。あるいはまず HTTP/3 を無効にして TCP に切り替え、もう一度試します。
-
判定層のアクション
より清潔な出口の回線に変え、ログアウトしてから再ログインします。短時間に何度も素早く再試行しないでください。集中した試行自体が異常として記録されます。
-
セッション層のアクション
ページを再読み込みしてセッションを張り直し、ブラウザが終了時にデータを消去する設定になっていないか確認し、回線が頻繁に揺らいでいないかを確かめます。
-
アカウント層のアクション
アカウント自体が制限されていると確認できた場合は、サービス側の異議申し立て窓口を利用するしかありません。このとき回線を変えても解決しませんが、出口を固定しておけば、申し立ての間も環境が変わり続けるのを避けられます。
IP を変えることを万能薬にしない
いわゆる「IP がブロックされた」ケースの多くは、実際にはこの出口の評価が下がっているだけで、清潔な回線に変えれば回復します。ただしアカウント自体が制限状態に入っているなら、出口を変えても同じように拒否される場所に移るだけです。判断の順序は常に、まず層を分けてから動くことです。先に回線を変えて結果を見るのではありません。
ツール別の回線選び:対照表と選定のヒント
AI ツールの種類によって、ネットワークに求めるものは異なります。同じ基準で選ぶと、どれかは必ず使いにくくなります。以下では利用形態ごとにいくつかのカテゴリに分け、注目点と対応する回線タイプを示します。回線の完全な一覧は回線リストページにあり、1 本ずつ確認できます。
| 利用形態 | ネットワークの特徴 | 最優先の注目点 | 推奨する回線タイプ |
|---|---|---|---|
| 対話型 Web(ChatGPT / Claude / Gemini の Web 版) | 少数の長接続、ストリーミング出力 | 揺らぎとパケットロス、出口の安定 | IEPL 専用線 または 中継 |
| コード補完とエディタアシスタント(Copilot / Cursor) | 高頻度の小リクエスト + 常駐する長接続 | 遅延、同時実行の安定性 | 中継 または 直結 |
| 画像・素材生成(Midjourney 系) | 大きなファイルのアップロード・ダウンロード | 帯域 | 直結 または 中継 |
| API 呼び出しと自動化スクリプト | 短接続、高頻度、同時実行 | 遅延、出口の固定 | IEPL 専用線 |
| 複数端末の同時接続 | 同時接続数が多い | 帯域の配分 | プランの流量枠に応じて選ぶ |
3 種類の回線の違い
本サービスの回線は接続方式で 3 種類に分かれ、向いている場面が異なります。
| 回線タイプ | 接続方式 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| IEPL 専用線 | 固定経路で、公共インターネットを経由しない | 揺らぎが小さく、出口が安定 | 長接続の対話、API 呼び出し |
| 中継 | 中継ノードに接続してから転送する | 安定性とコストのバランス | 多くの Web 版の利用シーン |
| 直結 | 対象地域の出口に直接接続する | 経路が最短で、遅延が低い | アップロード・ダウンロードなど帯域型のタスク |
回線選びの順序:形態 → 地域 → プラン
順序としては、まず利用形態で回線タイプを決め、次にツールが対応する地域で出口の位置を決め、最後に毎月の使用量でプランの段階を決めます。地域の層は感覚で選ばないでください。同じツールでも地域によって利用可能な状態が異なることがあります。まずツールがどの地域に対応しているかを確認し、それから本サービスの回線リストから対応する出口を選びます。
プランの層は使用量で見ます。月額プランは 3 段階で、¥9.9/月で 60GB、¥18/月で 250GB、¥28/月で 500GB。流量は開通日ごとに毎月リセットされ、途中でアップグレードした場合の差額は残り日数に換算されます。使用量が特定の月に集中し、普段はあまり使わないなら、トラフィックパックのほうが適しています。¥158/300GB、¥358/1000GB、¥658/3000GB で、使い切るまで有効、期限はありません。どちらの方式も Alipay、WeChat、USDT での支払いに対応し、14 日間返金保証が適用されます。
対応範囲について、本サービスは現在 120+ か国 / 190+ 路線を提供し、台数は無制限、5 台まで同時接続できます。端末が多く同時実行が多い場合、ボトルネックになりやすいのは回線そのものよりも流量枠です。
トラブル対処マニュアル:症状から手順まで
この章は辞書として使うためのものです。最も近い症状を見つけ、順番に実行し、各ステップのあとで一度止めて試してください。一度に 5 つの設定を変えないでください。それでは復旧しても、どのステップが効いたのか分からなくなります。
症状:ツールのトップページが開かない
- クライアントが接続済みで、現在の回線の地域が対象ツールの対応地域と一致しているか確認します。
- 同じ地域の別の回線に変えて(専用線→中継、またはその逆)、単一の回線の問題かどうかを切り分けます。
- HTTP/3 または QUIC を無効にし、TCP を強制してもう一度試します。
- システム DNS がローカルネットワークに乗っ取られていないか確認し、必要なら手動指定の DNS に変更します。
- 普通の Web ページで回線自体が通信できるか確認し、「回線が通らない」と「対象ツールが通らない」を切り分けます。
症状:ページは開くが、ログインが拒否される、または認証を繰り返し求められる
- 現在のログインから抜け、より清潔な出口の回線に変えてから再ログインします。
- システムのタイムゾーンとブラウザの言語を、出口の地域に合わせます。
- 短時間に何度も素早く再試行しないでください。集中した試行は異常として記録されます。
- 同じ出口で他のツールも異常なら、まず回線を変えます。このツールだけが異常なら、問題はアカウント側の可能性が高いです。
症状:回答の出力が途中で止まる
- ページを再読み込みしてセッションを張り直し、もう一度送信して、偶発的なものか確認します。
- 繰り返し起きるなら、専用線タイプの回線に変えます。
- ブラウザの省電力とタブの休止をオフにし、広告ブロック拡張を一時的に無効にします。
- 複数の会話ページや大容量のダウンロードを同時に開いていないか確認し、時間をずらします。
症状:速度が速くなったり遅くなったりする
- 同じ地域の別の回線に変えて比較し、回線の問題か、対象サービスが混雑する時間帯なのかを判断します。
- ローカルネットワークの混雑時間帯を避けます。同じネットワークで他の端末がダウンロードしていると、体感に大きく影響します。
- 大陸をまたぐ回線は、夜間の変動がアジア域内の回線より大きいのが普通です。重要な作業は安定しやすい時間帯に置きましょう。
症状:特定のツールだけつながらない
- そのツールが対応している他の地域の回線に変えます。
- そのツールが独立したネットワークスタックを使っていないか(エディタのプラグイン、コマンドラインツール)を確認し、該当するなら個別にプロキシを設定します。
- 回線を変えてもつながらず、Web 版は正常な場合は、回線を変え続けるより、ツール自体かアカウント側を疑うほうが先です。
症状:複数端末の同時利用で不安定になる
- プランの流量枠が同時利用量をカバーできるか確認します。流量は開通日ごとに毎月リセットされ、使用量はユーザーパネルのアカウント概要で確認できます。
- すべての端末を同じ地域の回線にまとめ、アカウント環境の変化を減らします。
- 大流量のタスク(ダウンロード、素材のアップロード)と長接続のタスク(対話)は時間帯をずらします。
よくある質問と次のステップ
以下はこのページで最も多く寄せられる質問です。ここにない場面については、ヘルプセンターでカテゴリ別に探すか、ユーザーパネルからチケットを送信してください。
Web 版は使えるのに API がエラーになる場合、まずどこを見る?
まず API リクエストが本当にプロキシを通っているかを確認します。環境変数、エディタのプラグイン、コンテナの 3 か所が最も設定漏れしやすい場所です。次に出口 IP が安定しているかを見ます。API は Web 版より送信元 IP の変化に敏感です。Web 版と API はサーバー側で別々の認証を通るため、Web 版が正常でも API が正常とは限りません。
同じアカウントで端末ごとに違う地域の回線を使ってもいい?
技術的には可能です。本サービスは台数無制限で、5 台まで同時接続できます。ただしアカウントの安定性の観点では 1〜2 の地域に収めることをおすすめします。同じアカウントが数分のうちに複数のログイン地を持つと環境異常と判定されやすく、二段階認証を誘発します。
登録にメールアドレスは必要?
不要です。本サービスの登録に必要なのはユーザー名とパスワードだけで、メールアドレスは不要です。登録自体はすぐ終わります。本当に注意すべきなのは、登録時に使うネットワーク環境と、その後数日間それを安定して保てるかどうかです。
対話型ツールとダウンロード系タスクは同じ回線を使うべき?
一概には言えません。対話型は揺らぎに敏感で、専用線タイプのほうが安定します。ダウンロード系は帯域に敏感で、直結か中継のほうが割に合います。使う時間帯で回線タイプを切り替えても構いませんが、同じアカウントでは地域を揃えて、ログイン地の変化を避けることをおすすめします。
トラフィックパックと月額プランはどう選ぶ?
使用量が安定していて毎月使うなら、月額プランのほうが割に合います。¥9.9/月で 60GB、¥18/月で 250GB、¥28/月で 500GB。流量は開通日ごとに毎月リセットされ、途中でアップグレードした差額は残り日数に換算されます。使用量が特定の月に集中し、普段はあまり使わないなら、トラフィックパックが適しています。¥158/300GB、¥358/1000GB、¥658/3000GB で、使い切るまで有効、期限はありません。
回線を変えたあと、AI ツールに再ログインする必要はある?
回線だけを変えて地域が変わらない場合は、通常は不要です。地域を変えた場合は、先にログアウトし、回線を変えてからログインすることをおすすめします。セッションが地域をまたぐときに失効するのを避けられ、環境の変化も 1 回で済みます。
クライアントはずっと接続したままにする必要がある?
いいえ。加速が必要なサービスにアクセスするときだけ接続すれば十分で、ローカルネットワークや社内サービスには影響しません。すべてのプログラムを加速回線経由にしたい場合はグローバルモードを有効にできますが、ローカル端末同士の通信に影響が出る可能性がある点に注意してください。
次に読むもの
このページは各段階を詳しく説明することが役割で、手順を一通り案内するものではありません。まだクライアントを入れていない、サブスクリプションをインポートしていない場合は、まず使い方ガイドの本線を見てください。具体的な地域と回線を確認したいときは回線リスト、価格と返金条件を確認したいときはプランページへ。